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大江高山

大田市大代町山田地内

景観も素晴らしい大江高山は、山陰地方屈指の火山群でもあります。

登山ルート

キーワード:溶岩ドーム 大江高山火山群 石英安山岩 石見銀山 更新世


(執筆:月森勝博)

地図
国土地理院発行1:25000地形図「仁万」より

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みどころ

写真1

大江高山(左端、標高808m)を最高峰とする、三子山(587m)、仙の山(537m)、矢滝城山(634m)、馬路高山(499m)などの突出した山々は大江高山火山群と呼ばれる火山群ですが、地域では登山周遊コースになっています。春には新緑が、秋には紅葉がすばらしく、また山頂からは、日本海や三瓶山が遠望されます。

写真2,3


アクセス

R大田市駅より石見交通バスで40分、山田口下車。

自家用車では、県道大田桜江線から山田口を左折。

写真4,5


関連する情報

大田市産業振興部(観光担当):info-ot@iwamigin.jp


天然記念物などの指定情報

特になし


地質学的な意義

大江高山(標高808m)に代表される大江高山火山群は、今から70〜160万年前に噴出した山陰地方屈指の火山群であり、20数個の溶岩ドームを有しています。デイサイト溶岩〜火砕岩からなり、この火山群の一つが仙山火山であり、石見銀山の銀・銅鉱床を胚胎しています。また、この火山群の東隣には、新第三紀中新世の海底火山活動(グリーンタフ活動)によって生成された黒鉱鉱床や石膏鉱床を胚胎した地層が分布しています。従って、この大江高山周辺は、地下のマグマによる熱水作用を受けた地域といえると思います。

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