[みどころ | 交通 | 関連情報 | 指定 | 地質学的な意義] みどころ宍道湖は日本国内で7番目の面積を持ち、周囲長47kmで東西に長い長方形をしており、最大水深は6.4mで面積の割りに非常に浅い湖といえます。美しい夕日とともにさまざまな水辺の景観を作り出して、古来文人・墨客を魅了するとともに、漁業、水運、水利などで地域の人々の生活と密接な関係を持ってきました。 宍道湖は氷河時代の海面低下時には陸地であり、海面上昇により海の内湾となり、斐伊川からの土砂により出雲市側が埋められて一時的に淡水湖となった後、大橋川、佐陀川の開削により海水の混じった現在の汽水湖となりました。汽水湖の特性より、あまさぎ、白魚など「宍道湖七珍」といわれる水産物に恵まれており、特にしじみは全国生産量の約4割を占めており有名です。また宍道湖は国内有数の水鳥飛来地で240種以上の鳥類が生息しており、その生態環境を守るため平成17年に中海とともにラムサール条約に登録されました。 嫁ヶ島は宍道湖に浮かぶ唯一の島で、松江市街の南西部、袖師町沖約200mにあり、全長110m、幅約30mの小さな島です。松が点在する平坦な形で竹生島神社の小さな祠が祭られており、その位置より宍道湖夕景の絶好の添景となり多くの人に親しまれています。嫁ヶ島を構成する岩石は約1200万年前に噴出した玄武岩の溶岩からなっており、江戸時代初期までは対岸の袖師に連続した玄武岩の岬がありましたが、松江城築造に伴う石材として掘削され岬が無くなったと伝えられています。今でも湖岸より島へ歩いて渡れる道状の浅瀬がありますが、玄武岩の掘削跡かもしれません。
アクセス宍道湖は国道9号線、国道431号線を利用して車でほぼ一周できる 関連する情報島根県立宍道湖自然館ゴビウス(出雲市薗町沖の島):http://www.gobius.jp/ 天然記念物などの指定情報ラムサール条約登録地 地質学的な意義斐川平野、宍道湖、中海と東西に連なる低地は宍道地溝帯と呼ばれ、これを挟む南北の山地・丘陵を構成する新第三紀層がこの低地に向け傾斜した向斜構造となっており、この構造は中海よりさらに数10キロ東の海底へ連続し玄武岩の噴出など特徴的な地質現象が見られるゾーンとなっています。 |