[みどころ | 交通 | 関連情報 | 指定 | 地質学的な意義] みどころ美保関隕石は、1992年12月10日21時頃、松江市美保関町惣津(そうづ)の松本氏宅に落下したもので、種類は石質隕石(コンドライト)です。重量は6,380gで、同町・七類(しちるい)港にあるメテオミュージアムに所蔵・展示されています。 2階建て松本氏宅の屋根を直撃した隕石は、そのまま屋根と2階と1階の床を突き破り、床下にまで達しました。当初は落雷と思われていたそうですが、翌日夕方に「雷落下場所」と思われる床下を懐中電灯で照らしていた際に、「石」があることが分かり、松本氏は「隕石ではないか?」と思われたそうです。「隕石らしいものが見つかった」という話が報道機関に伝わり、大きな話題となるとともに、国立科学博物館島 正子室長ほかによる専門的な研究が行われました。 アクセス
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天然記念物などの指定情報なし 地質学的な意義隕石が地球上に落下する際は燃え尽きるか、落下地点が不明な場合が多く、落下直後に隕石を確保できるケースは稀です。美保関隕石はその稀なケースの一つです。美保関隕石は、主にかんらん石、輝石(きせき)などのケイ酸塩鉱物からなる石質(せきしつ)隕石で、かつ、それらのケイ酸塩鉱物が構成する球粒(コンドリュール)を多く含む球粒隕石(コンドライト)です。国立科学博物館の研究により落下直後に化学分析され、半減期が極めて短いため地球上では検出されてこなかったスカンジウムの放射性同位体である44mScの世界初の発見などの成果も挙げられました。 |