[みどころ | 交通 | 関連情報 | 指定 | 地質学的な意義] みどころ三瓶山は、島根県のほぼ中央部、大田市の南東部に位置し、大山火山帯に属する火山です。 この三瓶火山の南西方山麓谷部では、多量の温泉が岩盤より湧き出しており、それを見ることができます。それが特徴でもあり、見どころです。 アクセス車では、大田方面より県道三瓶山公園線の国民宿舎三瓶荘前三叉路を右折し、市道を下り谷底部の橋を左折して渓流に沿って上流に進行。3分で管理所前に到着、駐車場有。(途中の坂道が急勾配であり、普通車以上は、底面を傷つけるおそれ有。橋のそばに駐車し徒歩が無難)。バスでは、JR大田市駅から約40分。湯元前下車。徒歩(坂道)15分。 関連する情報島根県立三瓶自然館:http://nature−sannbe.jp/ 天然記念物などの指定情報大山隠岐国立公園三瓶山地区 地質学的な意義三瓶温泉の泉源は、孫三瓶山と日影山に囲まれた山麓谷部に位置し、谷底の小露頭や崩積土底面、小崖面などからあわせて毎分360リットルの温泉が湧き出しています。これらの温泉は谷部を少し流下し、数箇所の取水施設で取水、貯留され、三瓶温泉街(点在)に配水されています。泉源の湧出口及びその周辺は、金気色を呈し、鉄分が沈着している様子がまざまざと見受けられます。泉質は、ナトリウム〜塩化物泉で39.2〜41.0 ℃です。(写真2〜4参照) 図-1 山陰地方の温泉の成因モデル 三瓶温泉は、図―1に示すように、第四紀の活火山に関連した高温のマグマに温められた温泉としては中国地方では唯一の温泉であり、三瓶山西方約10kmに位置する池田ラジウム鉱泉や南西方10kmに位置する湯抱温泉などは、ラジウムやラドンの濃度が高く、花崗岩に多く含まれている放射性元素に由来していると考えられ、ちょっと成因を異にするようです。 |