(野外に出かけたときの様子などを紹介しています)
非金属資源と熱水活動
2009年3月25日
卒論発表会を何とか乗り切って,今年度も無事に卒業式を迎えることができました.皆さん(藤田君,山中くん,大谷君,森君)体に気をつけて頑張ってください.焼酎のボトル(2本)入れてくれてありがとうございました,,粋な計らいに感謝しつつ味わっていただきました(7枚目).
2009年1月8-9日
金沢大学でのFT研究会に参加しました.長谷部先生と院生(飲み会).自然科学棟のロビー,学食で金沢大学の皆さんと,その後のラボツアーではレーザーICPマスを用いた分析を行い,計算方法なども紹介していただきました.

研究会の後新潟まで足を延ばして糸魚川のフォッサマグナミュージアムを見学してきました.糸魚川ジオパークの中核施設でヒスイをはじめとして第一級の標本が多数展示されています.


2008年12月10日
野外実習Iで仁万琴ヶ浜,三瓶山の火砕流堆積物,小豆原埋没林公園を訪れました.集水域の狭い地域で海に注ぐ水量が極端に少ないという地形条件が鳴き砂の形成に重要とのことです(林先生).埋没林公園(6-9枚目).宍道湖畔を松江に向かって走るビビット号.

2008年12月10日
年末も近くなりましたが卒論の試料が足りないとのことで島根ゼオライト(石橋さん)にお願いして試料を採取させていただきました.ここ仁万鉱山は良質の中硬質ゼオライト岩を産します.野外では淡緑白色の細粒均質な岩石で,もともとは軽石片を含むガラス質凝灰岩が続成-熱水変質作用を受けてゼオライトが形成されました.イオン交換能や吸着性能非常に高い鉱物(ゼオライト)からなる岩石です.    誰?(5枚目)
2008年12月08日
お世話になった2号館標本実習室の後片付けを行いました.
2008年10月29日
地球科学野外実習Ⅱ(地質調査実習)の発表会.



2008年9月6日~
野外実習Ⅱの本番初日.実習では島根半島東部に6つの班,来待~宍道町の宍道湖南岸に6つの班の調査地域を設定します.7名の教員とTAの皆さんの協力を得て行われます.島根半島側5班の日中の様子と夜のまとめの様子です.調査期間終了後10月末の発表会までは地質図の作成など室内作業がメインになります.

2008年8月28日
地球科学野外実習Ⅱ(地質調査実習(進論):3回生必修)の事前学習.この実習は班ごとに1週間野外を歩いて地質調査方法を習得する実習です.9月の本番に備えて島根半島の海岸部で事前学習を行いました.岩石や地層の見方があやふやになっている...

2008年8月6日
地球科学野外実習I(2回生必修)で大田市のゼオライト鉱山(島根ゼオライト仁万鉱山と三井金属資源開発石見鉱業所)を訪れました.仁万鉱山採掘場(1枚目-2枚目),石見鉱業所の新坑道を掘り進むロードヘッダーに興味津々(3枚目).坑道の先端の切羽で地質や掘削についての様々な説明をいただきました(4-7枚目).ロードホイールダンプのパケット(9枚目).田平さん矢野さんに大変お世話になりました.記念撮影(10枚目)

2008年7月2日
中海に浮かぶ大根島,溶岩トンネルを訪れました.神溜りと呼ばれる縄状溶岩.同心円状に,縄がとぐろを巻くような形は,溶岩が湧き出して周囲に流れ広がる際にできる特徴的な産状です(3-4枚目).

2008年5月23日
毎年この時期,2年次生は実習で岩石の薄片を作成します.専門のスタッフが丁寧に教えて下さいます.

2008年5月13日
研究用試料の採取のため斐川礦業鍋山鉱山(雲南市・三刀屋)を訪れました.-30m準.花崗岩が熱水による変質作用を受けて淡緑色の絹雲母鉱体に変化しています.この鉱体からおもに水ひ法によってセリサイトを抽出・精製し,特殊な開剥技術によってアスペクト比の大きい粒子からなるセリサイト粉末が製造されています.伊藤通規さんに採掘について指導いただきました.工場も見学させていただきました.

2008年4月20日
新入生歓迎の日曜巡検.M1の皆さんと地学団体研究会との合同企画で,ゴビウス(県立宍道湖自然館),日御碕,出雲大社,小伊津漁港周辺を訪れました.ゴビウスの庭(1枚目),日御碕での露頭観察(2枚目),日御碕灯台と元気な学生さん(3枚目),イカを焼くおばちゃんと世間話(4枚目),小伊津の海岸は風が強く,地層の傾きを測る練習は大変そうです(5枚目).

2008年3月27日
奥出雲馬木の粘土採掘場跡へ早朝より試料採取へ.帰りに八川(やかわ)駅前の八川そばへ立ち寄りました.午後2時には準備中となり,おばちゃんたちはアンパンを食べながら休憩に入るようです.とある飲食店のスタッフ(ひかりさん)によれば亀嵩駅舎のそばよりこちらのほうが美味しいとのことでした.あっさりした割子のそばつゆが調査帰りの喉を潤すのにちょうどよい具合でした.

2008年2月12-13,15,3月25日
卒論発表会,産業技術センター,卒業式.卒論発表会は1人10分(質疑2分含む)の発表です.研究打ち合わせのため訪れた産業技術センターの玄関ロビーの床には福光石(ふくみついし)が,壁には来待石(きまちいし)が使用されています.淡緑色の福光石と淡褐色の来待石と差し込む光が絶妙なコントラストと落ち着いた雰囲気を見せています(3-4枚目).おまけ(5枚目)

2008年1月11-12日
フィッション・トラック研究会を松江テルサで開催しました.正月明けの連休前にも関わらず多くの会員の皆さんに参加いただきました.木村さん,林さんに特別講演いただきました.翌日見学で訪れた来待石(きまちいし)博物館には新しく来待粘土で作られた小さな狸の村がお目見えしていました.

2007年10月10-11日
資源地質学会の秋季講習会で東北地方のベントナイト鉱床を訪れました.ベントナイトは浅海に堆積した火山灰が熱水や続成変質を被って形成する膨潤性粘土で,鋳物砂原料,土木建築用材料ほか化成品として多様な分野に利用されます.高木さん(産総研),小室さん(筑波大)ほか,現地では茂木さん(クニミネ工業(株)),谷口さん(川崎鉱業(株)),東海林さん(クニマイン(株))に地質や採掘についてご指導いただきました.土浮山鉱山(宮城県蔵王町,1-3枚目),川崎鉱山(宮城県川崎町4-7枚目)の層状に堆積したベントナイト層(6枚目),クニマイン(月布鉱山,山形県大江町,8-10枚目),ロードヘッダーの掘削跡,粉塵が全く出ないというのも驚きでしたし,大規模で均質なベントナイト鉱体は島根産のものとは全く異なるものでした(9枚目).

2007年9月29日
飯南町(いいなんちょう),神戸川(かんどがわ)上流の志津見ダムが少しづつ形を現してきました.出雲市の斐伊川放水路工事現場は一年前とは比較にならないほどダンプトラックの台数が多いと感じました.工事現場横に停車する少しやつれた感じの「びびっと号」(島根大学の大型バス)(4枚目)

2007年9月10-13日
地球科学野外実習III.公開に向けて整備された石見銀山遺跡の大久保間歩を見学させていただきました(江戸時代の坑道とその直下に掘られた明治時代の坑道の坑壁の違いが印象的でした;1枚目).秋吉台のカレンフェルト地形と秋芳洞(2-4枚目).美祢の大嶺炭田跡の炭層(5枚目).フェリーで四国へ渡り別子(愛媛)経由で高知五色が浜へ.地層の観察(7枚目).ラピス大歩危(石の博物館)に展示されていた蛍光鉱物(9枚目).蒜山の珪藻土採掘場を見学させていただきました(10枚目).珪藻土を「ぎゅっ!」と握ると水が滴るのが印象的でした.
2007年8月8日
地球科学野外実習Iの鉱山見学で午前中,島根ゼオライト仁万鉱山(大田市仁摩)を見学し,午後,三井金属資源開発㈱石見鉱業所(大田市五十猛)を訪れました.坑道の掘削,採掘と安全対策,ゼオライトの製品化工程,環境対策などについてご指導いただきました.

2007年8月3-5日
鉱業史研究会の現地研究会で生野銀山・明延鉱山跡を訪れました.古くは銀,近年,銅,鉛,亜鉛,錫を採掘した鉱山です.馬蹄型鋼枠二枚合掌(2枚目),慶寿ひ(3枚目,鉱脈の露天掘り跡),最盛期には東洋一と謳われた神子畑選鉱場跡,錫の採取には比重選鉱が不可欠で広大な敷地に上から下へ流れ下るように選鉱場が設計されたそうです(5-6枚目),明延鉱山の探検坑道には当時の500mm幅のレールが敷かれたままで,かつて使用された数多くの重機が丁寧に保存されています(7-9枚目).明延の大仙粗砕場跡(10枚目)

2007年6月23日
地域資源活用プログラムの視察で福光石の採石場に行ってきました.坪内石材,森崎窯業,大田市役所の皆さんにお世話になりました.福光石(ふくみついし)は大田市の温泉津(ゆのつ)で石材として採掘される,淡緑色で独特の風合いのある凝灰岩です.ふにゃっとしたひげ状の淡緑色~緑色の部分(2枚目)は小さな軽石が凝灰岩の堆積時に熱と重さで引き伸ばされて粘土化した部分です.中期中新世(約1500万年前)に堆積した凝灰岩は大田市を中心とする沿岸部に広く分布していますが,温泉津地域のものは特に石材として利用されるための条件をそなえています.計画的に切り出される福光石の採石場はかなり幻想的な雰囲気の地下空間でした(3-5枚目).

2007年5月3日
新聞でカタクリが見ごろと紹介されていた船通山(奥出雲町)へ行ってきました.カタクリの花は6-7枚目です.藤の花は松江市から奥出雲町に至る道沿いのいたるところで見ることができます.写真(9枚目)は大東町付近の広域農道沿いの藤の花で鶯の鳴き声も聞こえました.
船通山中腹の
うぐいすの声
大東町付近の
うぐいすの声
2007年5月2日
地学実習で来待ストーンミュージーアムに行って来ました.来待石(きまちいし)は宍道湖南岸に分布する細粒の凝灰質砂岩で石材として広く利用されています.来待駅の駅員(2枚目).ミュージアム敷地内のテラス付近には表情豊かなたぬきが住んでいます(5-9枚目).60年を経た採石場の壁の表面は独特の風合いで,1997年の崩落跡もきちっと管理・保存されています(10枚目).
2007年3月23日
卒業,修了おめでとうございます.今頃は皆さん新しい環境で頑張っていることと思います.
2007年3月11日
大田市周辺のベントナイトと珪砂の採掘場へ行って来ました.ベントナイトはモンモリロナイトなどの膨潤性粘土からなる鉱体で,朝山町にはいくつかの採掘場があります(1-2枚目).久利層の火砕岩が熱水変質などによってベントナイト化しました.珪砂は主に石英からなる砂で温泉津町の三子山周辺で採掘されています.三子山東麓の採掘場は三子山鉱山で(3枚目),西麓は温泉津鉱山です(4枚目).

2007年2月7日,2月8日
島根町の桂島に行って来ました.桂島の周囲には遊歩道が整備されていて,そこでは水底火成活動の痕跡を見ることができます.マグマが冷え固まる時にできる柱状節理(1,6枚目),殻状を呈するドーム(4枚目),これを貫く岩脈(3枚目),岩脈の先端の花弁状の柱状節理(7枚目),対岸に見える厚さ10数mのシート状岩脈(8枚目).この翌日遠方から先輩が来淞してくれました.

2006年12月5日,28日
研究室と粘ゼミの皆さんとの飲み会です.自宅での寄せ鍋とすき焼きです.普段食べることができない牛肉を強調しています(4枚目)
2006年11月7日
三瓶小豆沢埋没林公園にはじめて行って来ました.地表には平屋の建物がいくつかあるだけでぱっとしないのですが,地下には壮大な埋没林の空間が存在しています.三瓶火山の噴火による降下火山灰や火砕流によって埋没した林です.表面が黒く焦げていますが,中のほうは生木の状態でした.埋没林に触れることができます(4枚目).売店で売っている埋没林クッキーが大変おいしかったです.
2006年10月7日
石見銀山遺跡の龍源寺間歩,大久保間歩,釜屋間歩を銀山課の遠藤さんに案内いただきました.遺跡整備検討委員会の保全関係の見学に便乗させていただきました.多数の間歩が複雑に入り組み,当時の鉱山技術と高さと遺跡のスケールの大きさを実感させられました.3番目の写真は佐毘売山神社(さひめやまじんじゃ)の入り口の鳥居.鉱山と製錬の神様(かなやまひこのみこと)を祀っています.
2006年9月28日
矢野馬木鉱山(奥出雲町)周辺の沢の中で変質していない花崗岩を採取しました.帰りは木次線の亀嵩駅舎(駅舎兼蕎麦屋)で割子そばを食べて帰りました
2006年8月7日
2回生・地球科学野外実習I:三井金属資源開発㈱石見鉱業所の長谷鉱山と石見鉱業所(坑道・工場)を見学させていただきました.ゼオライト資源の形成と地質との関わりのほか,探鉱・採掘と開発,安全・環境対策の実際についても指導いただき,大変貴重な勉強の機会を得ることができました.田平所長,本社橋本部長
池田建設池田さんほか皆様に大変お世話になりました.
2006年6月4日
島根半島の大社町鵜峠の鷺銅山跡へ行ってきました.鷺銅山通信第2号(H6)(鉱山跡を管理している田中実さんよりいただきました)によれば1850年の古絵図にも出ている歴史ある銅山とのことです.精錬の跡やスラグも残されています.昭和20年には銅をやめ石膏主体になったそうです.
2006年5月27日
島根県地学会の巡検で馬谷城山鉱山(益田市)へ行ってきました.2年ぶりでしたが最上部の第二切羽はあまり変わっていませんでした.壁に6角錐の石英が生えています.子供たちは真剣でした.都茂鉱山丸山坑は坑口が残っているのみでした.午前中雨で案内者の連絡がうまくできていなくてすみませんでした.

2006年5月11日
雲南市三刀屋の鍋山鉱山へ試料採取に行ってきました.木枠充填工法という独特の工法で採掘しています.-30m準まで竪坑で下りると坑内は大変明るく,熱水の通過跡や岩石の変質の違いを観察することができました.伊藤通規さんより採掘方法や試料の特性などについてもいろいろとご教示いただきました.
2006年5月5日
島根県奥出雲町(旧横田町)の鳥取県境の船通山へ,サンプリングをかねて登ってきました.この時期かたくりの花がきれいでした.ハイキングで出会う花ポケット図鑑(新潮文庫)をもって行ったため,花を見つけるたびに立ち止まってしまい時間がかかりました.ほかにもスミレやカタバミなどたくさんの花を覚えることができました.