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public 専門教育 (地球環境科学)

  • schedule 地球史学
    授業の目的

     地球の歴史を解読するための基本法則とその成立過程,それらをもとに解明された地質年代,地球の大構造について理解を深める.また,日本列島の形成史と地帯構造区分についても修得する.地質学の歴史的観点と現在の環境が形成された経過を理解する.

    授業の到達目標

     地球の形成史と環境変遷について理解していること。(学習教育目標B-2に相当)

    授業の内容

     地球誕生以来,46億年の歴史を解読した様々な地質学の基本法則に立脚しつつ,地球環境の変遷について説明する。 日本列島の形成と東アジアでの発達史,地帯構造区分の意義についても解説する。

    1. ガイダンス:地球史学への招待
    2. 地球史・地球環境史・地球生命史の概要と基本原理
    3. 生命の起源と先カンブリア時代の地球環境史
    4. 顕生代へ カンブリア紀・オルドビス紀・シルル紀
    5. ゴンドワナ大陸,デボン紀の湖から石炭紀の大森林へ
    6. 古生代/中生代境界と大量絶滅
    7. ジュラ紀の大西洋の発生と白亜紀の海洋無酸素事変
    8. 白亜紀とその終末の大量絶滅
    9. 古第三紀の地球環境史と哺乳類の進化
    10. 氷室地球への移行と新第三紀
    11. 第四紀の環境変動と人類の進化
    12. 地質図と日本列島の成立過程
    13. 日本海拡大
    14. 島弧の成熟
    15. 期末試験

    SDGs 4.質の高い教育をみんなに SDGs 13.気候変動に具体的な対策を SDGs 14.海の豊かさを守ろう SDGs 15.陸の豊かさも守ろう
  • schedule 地層学
    授業の目的

     この授業では以下のことを習得することを目標とします.また,この授業はGEO-E2023Cの B2(地史・古生物学・地層学・堆積学・環境地質学等に関する専門知識を習得し,それらを活用できる能力)に相当します.

    (1) この授業の前半:堆積物の種類とその区分法とその意義,堆積岩の内部構造とその成因についての基礎的な事柄を理解する.

    (2) この授業の後半:地層の上下判定法や地層に係る法則,地層の区分法の基礎的な事柄を習得する.

    授業の到達目標

    砕屑性堆積岩,炭酸塩岩,珪質堆積岩,蒸発岩,火山砕屑岩の区分法とそれらの岩石の基本的な特徴やその成因に関する基礎的知識を修得する. 砕屑性堆積岩に見られる基本的な堆積構造の特徴を理解する. 地層に関する法則,上下判定法,地層の区分・命名法を修得する.

    授業の内容
    1. ガイダンス(授業の内容,習得目標,授業の進め方,成績評価の仕方を解説)
    2. 堆積物の粒はなぜできる?砕屑性粒子の生成:風化とそのメカニズム
    3. 粒の大きさとは?粒径の定義とその測定法,泥岩の区分とその特徴
    4. 礫・礫岩とは何か?礫岩の区分とその特徴
    5. 砂・砂岩とその特徴,流れが地層に残した傷跡:ソールマーク
    6. 堆積物がたまるときにできる構造:初生堆積構造
    7. 堆積物がたまった後にできる地層中の構造
    8. 地層の野外見学 (集中的に行います)
    9. 化学的・生物学的作用でできる堆積岩(1) 石灰岩
    10. 化学的・生物学的作用でできる堆積岩(2) 蒸発岩・珪質岩
    11. 化学的・生物学的作用でできる堆積岩(3) 火山砕屑岩 地層の上下判定
    12. 地層にまつわる諸法則 岩石のタイプに基づく地層の分け方:岩相層序学
    13. 産出化石に基づく地層の分け方:生(物)層序学
    14. 形成年代に基づく地層の分け方:年代層序学と地質時代

    SDGs 4.質の高い教育をみんなに
  • schedule 古生物学
    授業の目的

     この授業の修得目標は以下の2点です.

    1. 古生物学の基礎から応用までの知識によって,化石に関する野外調査や室内実験の結果を解釈できる能力を習得すること.
    2. 生物の進化と地球環境の変遷との関連性について理解し,大学教養程度の生物学知識を有すること.
    授業の到達目標

     以下の2つを達成目標にしています.

    1. 地球科学科の学習・教育到達目標(B-2)の古生物学に関する専門知識を修得し,それらを応用できる能力を身につけること.
    2. 地球科学科の学習・教育到達目標(C-1)のうち,自然科学の素養と応用を修得すること(地球科学に関連する大学教養程度の生物学の基礎を修得する).
    授業の内容

     前半では,化石とは何か,化石の成因などの基礎的な事項の解説に始まり,化石を対象にした研究,特に相対年代や古環境復元の原理などを説明します.
     後半では,主として古生物を対象にした進化の具体的な事例,進化論,系統復元の方法と実際,進化過程と地球環境との関連について,解説します.
     具体的な内容は,次の通りです.

    1. オリエンテーション(授業の内容,修得目標,授業の進め方,成績評価法などの解説),古生物学と化石
    2. 化石の成因とタフォノミー SDGs 4
    3. 化石群集 SDGs 4
    4. 化石密集層の成因1 SDGs 4
    5. 化石密集層の成因2 SDGs 4
    6. 示準化石と生層序1 SDGs 4
    7. 示準化石と生層序2 SDGs 4
    8. 示相化石と古環境復元1 SDGs 4
    9. 示相化石と古環境復元2 SDGs 4
    10. 古生物群集と海洋気候1 SDGs 4, 13, 14, 15
    11. 古生物群集と海洋気候2 SDGs 4, 13, 14, 15
    12. 古生物学における種と進化,進化論の歴史1 SDGs 4
    13. 進化論の歴史2 SDGs 4
    14. 進化論の歴史3 SDGs 4
    15. 試験

    SDGs 4.質の高い教育をみんなに SDGs 13.気候変動に具体的な対策を SDGs 14.海の豊かさを守ろう SDGs 15.陸の豊かさも守ろう
  • schedule 堆積学
    授業の目的

     この授業では以下のことを習得することを目標とします.また,この授業はGEO-E2023CのB2(地史・古生物学・地層学・堆積学・環境地質学等に関する専門知識を習得し,それらを活用できる能力)に相当します.

    (1)授業の前半では,堆積物の運搬,堆積様式,堆積の結果できる地形(ベッドフォーム),堆積構造についての基本的な事柄を理解することを目的とします.
    (2)授業の後半ではさまざまな自然環境での堆積地形の特徴と,そこでの堆積物の運搬過程と地層の形成過程,より長いタイムスパンでの地層の形成過程についての基本的な事柄や考え方を理解することを目的とします.

    授業の到達目標

     堆積物の初動,運搬,堆積した堆積物に見られる組織の基礎的事項を理解・修得する. 一方向流れや波が作り出すベッドフォームと堆積構造についての形成過程や特徴について修得する. 陸域から深海までの堆積場の地形的特徴,それに作用する流れについて修得する. シーケンス層序学の基礎的事項を修得する.

    授業の内容
    1. 堆積学で何を扱うか?
    2. 粒子は水の中でどのように動き,移動するか?
    3. 粒子の沈降,堆積物の組織とそこから読みとれること
    4. 一方向流れがつくるベッドフォームと堆積構造
    5. 川の流れがつくる地形とその堆積物 (地球科学野外実習Iと連動)
    6. 波がつくるベッドフォームと堆積構造
    7. 実験水槽の見学
    8. 波浪の影響する海岸の地形とその堆積物
    9. 潮の流れによってできる地形とその堆積物
    10. 三角州とその地形区分・堆積作用
    11. 重力流とその堆積物運搬と堆積作用,堆積物がつくる地形
    12. シーケンス層序学1:動的な地層の見方・地層の累重様式
    13. シーケンス層序学2:この層序学での地層の区分と海水準変動
    14. 地殻変動は地層の形成にどのような影響を与えるか?

    SDGs 4.質の高い教育をみんなに
  • assignment 古生物学実習
    授業の目的

    (1)地層中で最も普通に観察される大型無脊椎動物化石の採取法や研究法を理解し,実際に野外での調査の際にこれらの化石から推定できる地質現象の意味を理解できる能力を養います.
    (2)微化石を用いた統計学的な群集解析を行う方法を学び,地球環境の変遷を解読する能力を養います.

    授業の到達目標
    1. 実際に野外での調査の際に貝化石から推定できる地質現象の意味を理解できる能力を有する.
    2. 微化石を用いた統計学的な群集解析を行う方法を駆使し,地球環境の変遷を解読する能力を有する.
    3. 地球科学科の学習・教育到達目標のC-1における地球科学に関連した数学(データの統計学)に関する基礎を修得していること.
    授業の内容

     前半は大型無脊椎動物化石の標本を使い,分類の基礎について学び,特に,貝類については野外での産状を観察し,採集を行います.また,それらのクリーニング・型取り作業を行った後,種の同定および基礎的な群集解析を行います.さらに,貝殻の計測を行い,基礎的な統計学的解析方法を学びます.
     後半は顕微鏡レベルの微化石(有孔虫,貝形虫,石灰質ナンノプランクトン,珪藻)を抽出する作業を行い,得られた微化石群集に基づいて古環境復元のための群集解析を行います.

    1. ガイダンス(授業の内容,目標,進行,成績評価の解説)と基礎知識
    2. 無脊椎動物化石を知る SDGs 4
    3. 野外調査法1:貝類化石の産状と採取(野外) SDGs 4
    4. 調査の復習と化石のクリーニング,レプリカ作成 SDGs 4
    5. 化石の同定,記載,巻貝の分類 SDGs 4
    6. 野外調査法2:現生生物相の産状と二枚貝以外の採取(野外) SDGs 4, 13, 14, 15
    7. 二枚貝の分類 SDGs 4
    8. 化石の群集解析 SDGs 4
    9. 微化石の有効性 SDGs 4
    10. 微化石試料の処理 SDGs 4
    11. 有孔虫化石の見方 SDGs 4
    12. 貝形虫化石の見方 SDGs 4
    13. 微化石の群集解析法 SDGs 4
    14. 植物プランクトン化石の見方 SDGs 4

    SDGs 4.質の高い教育をみんなに SDGs 13.気候変動に具体的な対策を SDGs 14.海の豊かさを守ろう SDGs 15.陸の豊かさも守ろう
  • assignment 地層学演習
    授業の目的

     地層学実習では,さまざまな堆積物の分析法を修得すること,実習で学んだことを発信する能力を向上させることを目的としています (GEO-E2022CのAおよびB-2に相当).さらに授業で扱った内容についてのプレゼンテーションを課します(GEO-E2022CのF-1に一部該当).

    授業の到達目標

     地球科学のうち地層の観察法と記述・解析法についての基礎的知識と技術を修得し,地層に残された記録を読み出す基礎的能力を得ることを目標とします.地球科学科の学習・教育目標の(A)野外地質調査の方法の修得と調査結果を総合的に解析し,表現する能力,およびB-2地史・古生物学,堆積学,地層学,環境地質学等に関する専門知識とその応用に相当します.

    授業の内容
    1. ガイダンス 授業の目標や内容の解説[室内]
    2. 粒度分析・粒度表の作成[室内]
    3. 粒度分析結果の統計処理[室内]
    4. 炭酸塩堆積物の解析[室内]
    5. 露頭柱状図の作成[須々海海岸,大学バス]
    6. 褶曲構造,線構造の測定[御津,大学バス]
    7. ステレオ投影[室内]
    8. コア試料の柱状図の作成[室内]
    9. 海浜地形の観察[弓ヶ浜,大学バス]
    10. 海浜地形形成の実験[室内]
    11. プレゼンテーション法と発表準備1[室内]
    12. 地質図学 (オンデマンド)
    13. プレゼンテーション法と発表準備2[室内]
    14. プレゼンテーション発表会[室内]
  • assignment 環境地質学実験
    授業の目的

     水や堆積物,そしてそこに生息する生物は私たちの身近な環境のうちの重要な構成要素です. この実験では,環境を調査したり,評価するための方法を学びます.

    授業の到達目標

     水や堆積物,そしてそこに生息する生物を調査する方法,環境を評価する方法を習得し,自らの手で得たデータを評価したり, 解釈できるようになることを到達目標とします.この目標は,JABEEの学習・教育達成目標のB2,Eに該当します.

    授業の内容
    1. ガイダンス
    2. 水環境の調査法と見方
    3. 底質環境の調査法と見方,浮遊物質量
    4. 堆積相とその記載1 (室内)
    5. 堆積相とその記載2 (野外)
    6. 船上調査事前学習
    7. 船上調査1
    8. 船上調査2
    9. 底質分析1
    10. 底質分析2
    11. 海藻に付着する生物
    12. 海洋底堆積物
    13. 水質解析と船上調査のまとめ
    14. 砂粒子の観察と分析

    SDGs 4.質の高い教育をみんなに

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